釜石市は近代製鉄の発祥の地であり、「鉄のまち」として発展してきた。その中で培われてきた「ものづくりにかけた大島高任の思想」やともに歩んできた地域民のものづくりへの情熱を継承していきます。
位置
岩手県沿岸部中央に位置し、三陸漁場の中心地。そして、近代製鉄発祥の地という土地柄から「鉄と魚の町」として栄えてきた。
基本情報
面積 | 441.3 km² |
人口 | 35,547人(平成28年3月末現在) |
市長 | 野田武則(のだ・たけのり) |
由来 | 昭和12(1938)年、市制施行。昭和30(1955)年4 月、1市4村が合併して新「釜石市」が誕生。 |
市名のいわれ | アイヌ語の「クマ、ウシ(魚が集まる所、魚を干す所)」が転訛したと伝えられている。 |
産業 | 鉄鋼業を中核とし、地域資源と人材、・モノづくりの伝統、地理的特性を活かし、多岐にわたる産業を展開している。また、三陸漁場中心地という恵まれた条件を活かした漁業や北上山系の自然を活かした農林業も行われている。さらに、エコタウンとして資源循環型産業が展開するほか、交通の結節点として人と物の交流拠点となっている。 |
特産品 | マツカワ、チョウザメ、キャビア、自然水(仙人秘水・山華)、地酒(浜千鳥・仙人郷)、甲子柿など |
ホームページ | http://www.city.kamaishi.iwate.jp/ |
市民憲章 | わたくしたちのまち釜石は 三陸漁場の中心港として また わが国近代製鉄発祥の地として栄えてきた鉄と魚のまちです |
わたくしたち市民は いくたの災害にもめげす 不屈の精神をもつて郷土釜石の発展にはげんできました | |
わたくしたちは このまちの市民であることにほこりをもち 若さと希望に満ちた近代都市に成長することを願い ここにこの憲章を定めます | |
1 わたくしたちは 郷土を愛し 平和で住みよいまちをつくります | |
2 わたくしたちは 教養を深め かおり高い文化のまちをつくります | |
3 わたくしたちは たがいに助け合い 明るい社会をつくります | |
4 わたくしたちは 働くことによろこびをもち豊かなまちをつくります | |
5 わたくしたちは 環境をととのえ 美しいまちをつくります | |
[昭和50年4月1日制定] |
ふるさとの先人
ふるさとの先人を活かした主な活動
記念館・資料館
鉄製体験
大島高任の最大の業績である洋式高炉の導入は、外国人技師の直接指導もなく、オランダの書物を見てのみで成功を収めた。この業績にちなんで、設計書だけを渡して子どもたちに製鉄炉の操業を体験させている。そのことから、高任の業績がどれだけすごいものなのかを知ってもらうことを目的としている。
ひとつの炉の操業に約10人の子どもたちを配置し、リーダーを決め、指導にあたる職員はリーダーにのみ指示を出すという方式でこの体験は行っており、歴史を体感してもらうだけでなく、団結力や、リーダーシップの育成にもなっている。
PTA親子レクや教職員を対象とした出前講座
大島高任の業績や、150年間培ってきた釜石の鉄の歴史や伝統を多くの方々に周知していただくため、これまで市企画で史跡めぐりや講演会を開催してきたが、実際固定メンバーの参加するケースが多く、視野を広げるという当初の目的はなかなか達成されなかった。そのようなことから、これまで毎年実施されてきているPTA親子レクや、教職員を対象とした研修などをターゲットとして出前講座形式で史跡めぐりや製鉄体験を実施している。
鉄の週間
大島高任が洋式高炉により連続出銑に成功した12月1日は現在、鉄の記念日となっているが、平成20年より釜石市では、12月1日を中心とした1週間を鉄の週間とし、鉄に関するさまざまな事業を実施している。
(平成21年度の主な事業)
・鉄の学習:市内の小中学校で12月1日、一斉に鉄の学習を実施。
・鉄の検定:ご当地検定・一般向けと小中学生向けを作成。その中で、優秀者を表彰している。
・製鉄体験イベント:釜石駅前にて製鉄体験を実演する。
・大島高任シンポジウム:近代製鉄発祥150周年記念鉄のフォーラムを実施している。平成21年度は大島高任をテーマに、大島高任が活躍した市町の方々を招き、高任を活用したまちづくりなどについて発表。